Age is no barrier. It’s a limitation you put on your mind.
(アメリカの陸上選手、ジャッキー・ジョイナー・カーシーの名言)
「年齢は障壁ではない。それはあなたが自分の心に置いた限界だ。」
彼はいま29才の選手で、5年ぶりにテニスを始めたばかり。体型も変わったしなかなかブランクが戻らず来年30才になるのをおそれているが、きっと5年後には自分を取り戻し、りっぱなシード選手になるだろう。
彼女はいま6才の選手で、生まれて初めてテニスを始めたばかり。小学校は楽しいし勉強もできる。きっと将来は全日本レベルの選手になるだろう。
彼はいま49才で、5年前15年ぶりにテニスを始めたばかり。来年50才になるので県大会出場のため埼玉県にUターンし、人生は楽しんだもの勝ちと言い、全仏オープンの男子シングルス観戦に余念がない。
2018年11月18日の夜に休憩時間中シングルスの練習をしているところ。沼田君と土橋君の。10分あれば出来る。
去年のイケノヤ、男子シングルス決勝で闘っている土橋君。
そうだ。
今日この話をしようと思っていた。
つっちーのスポーツマンシップ。
彼はテニス部ではなかったので、立派にスポーツマンシップが培われており、あらゆるシーンにおいて好感度が高い。
スポーツマンシップというのは目に見えないものであるので、わかる人にはわかるし、ネットで調べて知識を得ることはできない。
テニスをやるにおいて、運営上のトラブルを避けるために、今後サークル対抗戦の募集は全て断ることにした。
トラブルを避けるために、女子のいちげんさんお断り、女子を借りて団体戦に出場するのも全て断ることにした。
トラブルを避けるために、明らかにスポーツマンシップおよび常識に欠けている人は、やめてもらうし、他のサークルに行ってもらうし、練習会にもサークルにも出入りを全て断ることにした。
そこで残ったのは謙虚な人たちです。
- ずっと勝ってきました
- 小中高大べつのスポーツ選手でした
- 高校大学と部活で主将でした
- 上達が遅く、努力してきました
- やってもやっても壁を破れません
- あの頃の自分に戻りたい
だいぶ上手くてテニスも強いんだけど、スポーツマンシップに欠けすぎてて、「もう来ないでください。」っていう流れになるのは、必然じゃないだろうか。
テニス多いんですよ。
元主将って、要注意ですよ。
トップスピンにいる人の中では、キャプテンだった人って多いじゃないですか。
期待してたら、声小さいんですよ。。。
あかんな。
スポーツマンがボソボソしゃべるか、って。
ハキハキしろよと思うね。
土橋君を見習えよ、と思うね。
去年の春の大会シーズンで4月5月のサークル対抗戦が雨やトラブルで流れたあとに参加することになって、8月のイケノヤでダブルスのペアが見つからなかった土橋君だ。
ペアが見つからなくて、ダブルスの成績が良い土橋君を強い者イジメみたいになっていた。
去年は毎トーその他もエントリーしてたし、大会参加も忙しい合間を縫って実現させてきたが、シングルスプレーヤーのエアケイと沼田君がダブルスに出ようという流れになって、イケノヤにエントリーしてたの。
地元地域の草トーやで。
お楽しみ大会や。
あわよくば、というか公認大会では良い成績を残して埼玉県大会の出場権ゲットしたい。
けど、沼田君は県外だし、県大会に出場権がないため、ここで勝ってもね。
試合は何度でもあるしね。
それよりペア探ししていた間に断り方が様々だったが皆すごくて、理事長が悪いみたいなノリになったわけよ。
ミックスダブルスだったら私が出たかった。
だけど、ペア見つからなくて、嫌がられてるみたいでかわいそうだね、ってエアケイ含め、何人かが言い出した。
対抗戦じゃないけど、エアケイか沼田君のどっちかをおろして、土橋君のペアで出てもらうことにした。
めったにやらない運営会議を川口の銚子丸でやってたんだけどさ。
気まずい話はカウンターでしろ、っていう話よ。
エアケイのケースで、こんなことがあったんだから土橋君に勝たしてやりたいしペアは沼田君がいいんじゃないかと言う。
これもスポーツマンシップである。
沼田君にしても、グループラインで流れ続けるコメントを見て、「なんやねんこのサークル」、とか内心、思ってたと思うんですよ。ふたつ返事でOKでした。
「◯◯くん✖️です! 」
「◯◯くん✖️です! 」
「◯◯くん✖️です! 」
「◯◯くん✖️です! 」
「かっつんエントリー取り下げました! 」←理事長
「沼田くん⭕️です! 」←理事長
「土橋君のペアは沼田くんで良いでしょうか? 」←理事長
これもスポーツマンシップである。
「むしろお願いします! 」←土橋
これもスポーツマンシップである。
「2人なら優勝間違いなし、応援に回るよ! おれは毎トーに集中する。」←エアケイ
これもスポーツマンシップである。
★内緒話★
急にダブルスの大会に出場することになったシングルスプレーヤーの沼田君は、大会前の盆休み中テニスオフに参加してダブルスの練習に明け暮れたそうで、参加した上級オフにお局がいてエライ目に遭ったという話を聞いた。
大会前日は有給休暇でトップスピン。
ほんとに不安だったんだろうな。
これもまた、スポーツマンシップである。
沼田君のいいとこ見れてうれしかったね。
…
……
ウラで心配してくれてたメンバーが何人か、いましたね。
沼田君がダブルスって、ナダルがダブルス出るようなもんやん。レベルが高いとシングルス強くてもダブルスは勝てへんのと違う?
「土橋さんに迷惑かけんようにせんと。」←沼田
これもスポーツマンシップである。
これが機会となり自らサークル辞めた人もいるぐらい、理事長は怒っていた。
こういう時の態度で、試されるんだと思う。
「ダブルスの経験が少ないし、迷惑かけたくないし、実力的に土橋さんに釣り合わないと思うんです。」
本人に言えよと思う。
本人から回答をもらえよと思う。
これもスポーツマンシップである。
もともとはエアケイと沼田君がシングルスを練習した記念で、ダブルスに出るのを楽しみにしていた。
シングルスプレーヤー同士のペアはレベルが上がってくるとダブルスでは勝てない。
自分たちのテニスが今のままでも通用する中級クラスのダブルスなら練習しなくても勝てるけど、レベルが上がってくると、そうもいかない。
ハイレベルな戦術もないし。
でも一緒に練習した記念だから、ダブルスに出る。
これもスポーツマンシップである。