After climbing a great hill, one only finds that there are many more hills to climb.
- Nelson Mandela (ネルソン・マンデラ) -
大きな山に登ってみると、人はただ、さらに登るべきたくさんの山があることを見出す。
(南アフリカ共和国の政治家、ノーベル平和賞受賞者 / 1918~2013)
Wikipedia(日本語版) / Wikipedia(英語版)
※写真は、HIDEが笑顔と、笑顔じゃないほう。
ぐうぜん、初戦が隣同士のコートになったふたり。
命綱の冷蔵庫(っていう? 氷と飲み物とバナナと蒟蒻畑が沢山入ったクーラーボックス)を、HIDEと自分の間に置いて試合に向かうエアケイ(中央)
※蒟蒻畑・・・トップスピンのHIDE選手が試合前と間に食べるものの話。
理事長はシングルスの試合を見るのが好きなんだけれど、きのうは本当に暑くて、はらはらした。
試合前の練習でHIDEがFIGHT(黄色)に着替えた時点で、エアケイからダメ出し。
エアケイ 「ヒデそれ、やばいんじゃないのロゴ。」
HIDE 「やっば。まずいですかね? いちおうナイキの緑これ、持ってきました。これやったら小さいんで。」
エアケイ 「うっそ。2枚だけ?? 」
HIDE 「はい。」
エアケイ 「テニスどんぐらいやってないの? 」
HIDE 「このまえのトップスピン以来で・・・」
あたし 「約1ヶ月ぶりの、約1ヶ月ぶり。月イチだもんね~。」
HIDE 「はい。」
あたし 「着るものなんかどうでもええから蒟蒻畑たべとき。さっき買ってきたから。ほい。」
HIDE 「え!! ありがとうございます!!!! 」
あたし 「ぶっ倒れるまでテニスやらないでね。熱中症になるまでやらないでよ? めんどくさいからっっっ。」
。。。
HIDEは言ってもわからないタイプなので、もう2年目だし、ほおっておくことにしてある。
どーせFIGHT(黄色)で来て大会本部にどつかれるよな、と想像していたのだけれど、
どつかれたらええねん
と、思って、ほおっておいた。
行きしの交差点で信号待ちしているHIDEに運転手のエアケイが気付いたのだけれど、なんて言ったと思う?
「あれHIDEじゃん。青だね。無地だね。今スマホみてるよ。」
んで、あわててLINEする。
が、行き違いに信号が青に変わり、スマホから目を離すHIDE。
こちらも駐車場に着いて、暑さの中で落ち着いてからHIDEにLINE通話。
HIDEに初めての電話
HIDE 「つきました。」
あたし 「駐車場。かっつんと会った? 」
HIDE 「まだ会ってないです。」
あたし 「かっつんが遠くで誰かと喋ってるの見えるんだけど。 青のウェア。」
HIDE 「・・・えー、と。。。。青、着てます。」
あたし 「下が、青? 」
HIDE 「上が、青です。」
(このとき理事長が見たのは、「下が青」のウェアを着ていたのはマ○○先輩。いつものノリでフレンドリーに接するエアケイの姿だった。)
みんな結局、シングルス1人で来て寂しいから、知ってる顔を見かけると話しかけまくるんだよね。
ここは管理棟の前、ゆいいつ日よけがあるスペース。
理事長からのリクエストは、唯一つ。
勝てなくても、いい試合を見せてもらえなくてもいい。
熱中症にならないでよ
倒れるまでやらないでよ?
めんどくさいから。
ふたりとも明日は出社だよね??
あたし、月初で休めないから。
○○が済んだら何回、死んでもいいけど、明日の試合で死なないでよっっっ。
迷惑だから
現実を見てくれ
大会の前日、エアケイには、くっどくど、上記お願い事をしておいたのだけれど、本番の日も結局、
「倒れるまではやるな。」
と、超こわい顔をして、エアケイをどついていたんですが。
おまえサラリーマンやろうが! ←マぢです。こんぐらい日常茶飯事です。
横にいたHIDEも、24年後の自分の姿を想像して嫌な気持ちになったか、参考にしたか、どっちかですわね。
そんな理事長とエアケイは結局、毎トーでも男子シングルスの試合会場では目立っていて、いろんな人に話しかけられた。
テニスの男子シングルスの一般大会に女が観に来ていること自体が珍しいからだ。
おそらく、大人になって優しさに飢えている選手たちにとって、理事長みたいに「いつも観に来てる女の人」の存在、って、大きいんだと思うわ。
昨日の大会なんか、女子更衣室に理事長ファン来ましたからね。←マぢです。
んっで、
待合所で遭遇したマ○○先輩と、おしゃべりをしていた時に、
先輩 「お母さん、応援ですか? 」
理事長 「うん。今日は親子で。 」←ネタ
先輩 「そうなんですか? いいですね! 」
理事長 「うん。バックハンドがソックリなんですよー 」←ネタ
先輩 「バックハンドですか! 」
理事長 「うん。実は・・片手バックなんですよ! 」←ネタ
先輩 「へえー。いいですねー。 」
※写真は生協の保冷剤で首の後ろを冷やしまくるHIDE。
うしろのマゼンタのクーラーボックスが、冷蔵庫。←オシャレ(青よりピンクのほうが、テニスっぽくてプロっぽくない? )
青空の下
日よけも何もない
右側にエアケイ、左側にHIDE
気温でデジカメの作動が狂った(途中で切れるしボケるし映ってない)
さあ、試合のはじまり、はじまり。
試合前の練習、サーブ練習の時すでに、相手のスゴさが際立っていたエアケイ
動画には映ってないけど、カメラを回しっぱなしにして、ずっとHIDEのほうを見ていた。
HIDEが、チラッチラッと、応援してくれてるかな、って、あたしを振り向くからだ。
この練習の時に、確信した。
HIDEは3年ぶりの3セットの大会にテンションが上がるとともに、練習が始まって大会の雰囲気に引いてる部分も、あったわけで。
ちょっと不安
月1しかテニスしてないわけですよ
横で関西大学のどえらい選手がエアケイ相手に練習でサーブぶちかましているわけですよ
プロ?
みたいな。
エアケイの過酷な試合前の練習風景を見て、「ヌマタクンでも0‐6,0‐6で負ける相手ですね。」とか関西リーグのノリで解説してくれたわけだが、
ヌマタクン本人からも、「○○大学」が出てきたら警戒したほうがいいですよ。
と、アドバイスを受けていた。
ヌマタクン自身がつい最近、言っていたんであるよ。
ヌマタクン 「元プロが出てきても、僕なんとかなるんですよ。JOPPER出てきても別にどうってことないですね。」
ヌマタクン 「けど、現役のマッチョな学生、出てきたら嫌ですね。無理ですもん。」
無理な相手と試合前の練習でサーブが取れないエアケイ
この練習のあと、大会幹部に注意されて緑のウエアに着替えたHIDE。
この試合前の練習のあと、上で見ていた理事長をチラ見するHIDE。
不安そうにチラ見するHIDE。
練習してへんからや。
HIDE 「(チラッ) 」
あたし 「チャンスある。」
HIDE 「はい! 」
あたし 「チャンスある、チャンスある。」
HIDE 「・・・・ 」
・・
・・・
・・・・
HIDEがこんななんで、この対戦相手の普通な感じの相手選手の友達がプレーを野次りに来た時、いっしょに観戦した。
あたし 「友達? 」
対戦友 「はい。」
あたし 「強いの? 」
対戦友 「いや、全然。笑」
あたし 「そか、専門学校? 」
対戦友 「大学です。7部で。○○大です。知らないと思うんですけど。」
あたし 「うちのサークル(トップスピン)にも卒業生いたから知ってるよ。 」
。。
なんて言って、歓談していたんであった。
対戦相手くんは毎回ボコボコにされているんだとかで、今回は相手がHIDEだったもんだから、ひょっとしたら行けるかも、と、試合中に応援の友達と会話していたぐらいだった。
その応援の邪魔をするのも、理事長てきには応援である。
当たり前だけど
あたし 「聞こえた? HIDEチャンスあるよーーーーーー」
なんつって、対戦友くんと、盛り上がっていたんであった。(この構図、イメージできる?)
だってよ?
HIDEの相手って、ドロップショットで自滅しちゃう程度の技術の無さなわけよ。
あれは面白かった。
HIDEのドロップショットが神様みたいに見えたね。
結局、1セットオールまで2時間やって、最後のタイブレークで最後、バリバリ急に攻め始めてミス5連発ぐらいでマッチポイントも落として、さらにデュースもカッコいいことしてミスって落として、何やってんだと思ってましたけどね。
あとで聞いたら、
HIDE的には、勝っても明日は出社だから試合に来れないし、対戦相手くんが学生みたいで下手だし、勝たせてあげようかなー、と思って、
最後は楽しくやりたい
という理由だけで
バックハンドのドロップと、バックハンドスライスの長いやつで、相手を苦しめていた。←マぢです。
それがミスって、負けてしまったわけであるが、
なんで急に攻め始めたんだ? って、試合のあと、話するじゃないですか。
HIDE 「フェデラーが、やってるじゃないですかー。」
。。
。。。。
左からのコレ
コレしか練習してないだけのことはあって、
キマルわけよ~
月1しかテニスしてないHIDEであるが、
週2でテニスやりたい
誘ってもらったら毎週でも試合に行く
と
ドリーマーなことを言ってましたね。
えーっと、
HIDEくん。
社会人になると、上手い人からシングルスに誘われることなんて、なくなってくるわけだよ。
下手な人からは誘われますよ、そりゃ。
ダブルスの相手してくれ系。
シングルスで遊んでるのなんて珍しいわけですよ。
さいきんトップスピンでもシングルスの試合に誘って気まずい思いしてるんで、人員をふるいにかけている今日この頃。
シングルスはレベルが微妙になってくるから、実際テニスわかってる人だけでやることにしている。
経験者のみ。
30才以上は無理。
一般って、そういうことだ。
これは理事長のおかげ。
エアケイが家族サービスで何か面白いことをするのはいいんだけど、中でもシングルスに勝つと理事長が喜ぶから、やってくれているわけで。
シングルスの時は負けても凹まないところがいい。
ダブルスだったら落ち込んで落ち込んで、大変なところ、シングルスは負けてもケロッとしているところが、いい。
昨日なんかエアケイ自分の試合のあと、熱中症で棄権して木陰で薬のんで冷やして、起きてHIDEの試合みながら、なんの話してたと思う?
エアケイ 「何か労わりの言葉とか、ないの? 不完全燃焼だーー。俺もう、疲れたよー。・・デートスポット行きたい。帰りIKEA行かない? 」
・・
・・・・・
毎回コレなんですよ
ダブルスの時は違いますよ
シングルスの時コレなんですよ
HIDEも同様
負けようがケロッとしてますもんね
週2でテニスやりたい
とか
思い付きで言ってましたけどね。
HIDEは東京に出てきて、たまたま選んだサークルがトップスピンの理事長だったわけだけど、運が良かったんじゃない。
今なんかクソ生意気なんですわ。
物足りません
ぐらい、言いますからね。
ヌマタクンが関西から東京に転勤になって、HIDEの相手になると思ってピックアップしたわけじゃないですか
応募殺到の4月ですよ
関西出身24才、江戸川区在住
この人しかいない、と、理事長てきには、思うわけじゃないですか
ちょっと成績良すぎるかもだけど、いい?
と、HIDEに最初に聞いてみたわけですよ
なんて言ったと思う?
HIDE 「ヌマタクン知ってます。化け物ってほどではないけど、かなり強いです。トップスピンでは物足りないと思います。」
物足りないどころか
おなかいっぱい、味わいつくして食傷気味・・
といいつつ、まだ何か出てくるんじゃないか
「えてこさん、ブログと動画、楽しみにしてます。」
「Youtubeのタイトルとか、勘弁してくださいよ。」
・・思いだすのは、4月、あの日。
と、いうわけで、
来週の週末から夏休み。
土日と越谷でダブルスの試合がある。
その試合に、ヌマタクンとつっちーが出る。
楽しみ。
ペアが合ったら、毎トーみたいにもっと上の大会でのダブルスで腕試しもしてみて欲しいね。
HIDEにしてもヌマタシュンタローにしても、今テニスをやめるのはもったいない。
ここから先は週1しか練習できなくて、落ちて行くだけ
もったいない
なんでかって?
社会人、ほめられることなんて普通ないわけですよ
キャー♡
なんて言われること、普通、ない
日常の中の非日常
自分が主役になって活躍できることなんて、練習積んでる自分たちだけ、っていう意味ですよ
コレは本当に大変。
自分を肯定してくれる、大切な相棒がテニス。
そう思ったら、大事に練習を重ねるんじゃないだろうか。
この先このままだと短いよ
男子は35才から年齢別なので。
トップスピンの体育会太郎が35才を待たずして引退宣言しており、35才になったら年齢別でテニスを楽しんでいきたいという話をしていたが、その感覚って普通だよね
エアケイ48才ですよ
ふざけてないとできないですよ
人生はノリだ
浮いてましたね~
と、いうのは、うそです
馴染んでましたよ~
と、いうのは、本当です
あのレジャー感( ..)φメモメモ
ともあれ、
出場させてくれたテニス協会に感謝ですね
ありがとうございました。