Mine has been a life of much shame. I can’t guess myself what it must be to live the life of a human being.
夏休み。新潮文庫の100冊から1冊。
あらためて太宰治
※ 現実逃避
人間失格、っていう、ね。
「いまはもう自分は、罪人どころではなく、狂人でした。いいえ、断じて自分は狂ってなどいなかったのです。一瞬間といえども、狂った事は無いんです。けれども、ああ、狂人は、たいてい自分のことをそう言うものだそうです。」
「いまに、ここから出ても、自分はやっぱり狂人、いや、癈人(はいじん)という刻印を額に打たれる事でしょう。
人間、失格。
もはや、自分は、完全に、人間でなくなりました。」
それでも、後に彼を知っていた女性は、彼を懐かしみ語った。
「神様みたいないい子でした」と。