もしも本当のことを言ったら 11。

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Un viejo proverbio dice:

Si te gusta alguien por su fisico…no es amor, es deseo.
Si te gusta por su inteligencia… no es amor, es admiracion.
Si te gusta por su riquenza…no es amor, es interes.
Pero si no sabes por que te gusta…entonces, eso si es amor.

昔のことわざで:

その人の外見が好きならば、それは愛ではない、単なる欲望(It’s not love, it’s desire.)
その人の知的さが好きならば、それは愛ではない、単なる憧れ
その人の笑顔が好きならば、それは愛ではない、単なる興味
その人がなぜ好きなのかわからない場合は、それが愛なのである。


スペインやポルトガルみたいに昔、栄えて今は廃れた国は好きだ。98年にリスボンで万博が開かれる前に私はリスボンに住んでいて、当時はポルトガル語を話していたが、もう、すっかり忘れてしまった。

その頃は一部のマッキントッシュユーザーがemailを日常使いしていたが、自分は携帯電話も持っていなかったし、ポルトガルでの生活では親日家の富裕層がトランシーバーみたいなノキアの携帯電話を日常使いしていた時代だね。

もう、ほとんどのことを忘れてしまったけれど、日本人はいなくてアメリカ人もいなくて、英語は通じないし、政府の関係者や留学生ぐらいしか日本人はいなかった。

そのぐらい時代は古かったし、連絡ごとは不便で、誰とどうやって連絡を取っていたかだとか、もう、まったく覚えていない。

週末は疲れてぐったりし、何人かの友人が観光地に誘ってくれた記憶があるが、私が覚えているのは食べた物のことと薬局で買った風邪薬のことと、腹が立つぐらい高かったシャンプーのことぐらいだ。

帰国してから現地で建築の仕事についた日本人の友人が、ポルトガルも初めてサッカー場を建設することが決まったから、そのプロジェクトに選ばれて無事に就職が決まりました、と、いう連絡を、もらった。

現地では外国人として働くわけだから、現地の価値で支払われる給料は、おそらく現地の新卒なみの手取りなんだけれど、東京は金がかかりすぎて帰国はしばらく無理かもしれない、と聞いた。

それっきり。

ある日のこと、えらく久しぶりにメールが届いて懐かしく、話を聞いてみると、「来年、結婚する。日本国籍を棄てる。」とのこと。

40歳を過ぎてもずっと独身だったことのほうに驚いたものの、「週末はスペイン人の同僚とサッカーやテニスをして暇をつぶしています。」と、聞いて笑えた。

上野公園で友だちとスケボーやローラーブレードをやっていた記憶がある。

このまえトップスピンでkcourtちゃんに会ったとき、その友人のことを思い出した。

ただ、kcourtちゃんと違うのは、もう二度と日本には戻らない、ということだ。


もしも本当のことを言ったら、携帯電話やスマートフォンがなければ、テニス難民にならずに済んだのかも知れない。

問い合わせ先は地域のテニス協会か、区の窓口か民間テニススクールやテニスクラブや草トーナメント会場ぐらいしか、ない。

「探せば自分に合ったサークルがあるのかもしれない。」

という期待が、行っては当てが外れ、また行っては当てが外れ、の、繰り返しになるような気がする。

残念ながら、様々な事情を持つ全ての人たちのニーズを満たす制度は世界中どこを探してもないわけで、雑誌を見て素振りしたり、スポンジボールで壁打ちしたり、という、昔ながらの方法にかなうものはないようにも思える。

実際に、私の勤務先では雑誌を見て素振りと壁打ちから始めた、という人が一番多い。

その人たちは入社してから会社の人に誘われてテニスを始めたのだけれど、誘っている側の経験者も最初は雑誌を見て素振りから始めて、誰か経験者に教わった、のだという。

学生時代に運動部員だった彼らは、30年後の現在、千葉県で上位に入賞している。


理事長は、このごろ、よく思うのだけれど、テニスは情報が多すぎて、頭でっかちになりやすい。

技術に関することだけではなく、地域のテニスサークルや大会情報も然り、である。

自分が経験していることならともかく、誰かから話を聞いて「テニスサークルはチャラい。」だとか、「真面目にやってない。」だとか、その他もろもろ。

もしも本当のことを言ったら、理事長だって、そこらじゅうで不真面目扱いされる。

数ヶ月前に女子シングルスの試合で出会った女性から、

「どこかの団体に所属してらっしゃるんですか? 」

と、聞かれて、

「足立区に。登録してます。」

と、回答したところ、

「そうなのね。大勢で一日中テニスコートでやり放題…」

と、彼女の思い込みか何かで一方的に会話が展開していき、うんざりする、という経験を、した。

もしも本当のことを言ったら、その女性をトップスピンに誘おうかな、と、最初は考えた。

だがしかし、この一連の会話の中でアッタマに来た理事長は、

「まず痩せろ。」

と、心の底から怒りが込み上げてきた。

なので、太っている人には運動量的に心臓に悪いような7本打ちを練習メニューに組み込んだ。

「2時間ぶっ通しで練習してるし心臓に負担がかかったら、責任持てないから。」

と、見た目でふるいにかけるため。

既成事実なら、じゅうぶんに、ある。


そういえば水曜日の練習の帰り、エアケイと営業くんが電車の中で話していた。

エアケイ「営業くんは、どこから応募してトップスピンに来たの? 理事長のどこが良かったの? 」

営業くん 「サークル検索でけっこう上のほうに出てきて。サークル名もトップスピンだったから、真面目にやってる感じがして。問い合わせてみようかなー、って。」

「真面目にやってる感じ。」

理事長てきには、「トップスピン」は情け無いからやめとけば? と、最初は思っていた。

理研時代に何チームかあったフットサルサークルのチーム名でいちばん多いのが「シュート! 」だった。

当たり前すぎて、足立区にも何チームか「トップスピン」があったし、そこらじゅうにあるポピュラーなチーム名だった。

「フレームショット」とどちらにするか本気で悩んでいたが、「フレームショット」も当たり前すぎるうえ、縁起が悪いとかで「トップスピン」になった。

足立区への手続きでは協会の偉いさんから、「トップスピンていうの? すーっごいねえ! 」と、感心された。

当時のエアケイとチームの若者が、「スライスじゃねーぞ! 」というプチコピーを作り、「スライスじゃねーぞ! 」というロゴを入れたTシャツを作るため手芸用品を買いに東急ハンズに行ったりした。


スライスじゃないことが真面目かどうかはさて置いて、渋谷ではたらく営業くんがテニスに対して真面目なことは間違いない。

もしも本当のことを言ったら、理事長が営業くんぐらいの年齢のころ、千駄ヶ谷と千駄木を間違えたことがある。

当時は携帯電話はあったけれどもiモードが始まる前だったから、間違えたことに気づいた私のほうから電話をかけたが「圏外」だった。

着いてないんだな、と。

そのあと、もう、何もかもがいやになってしまい、あとで電話が繋がったとき「時間どおりに来なかったから帰った。」と言い、彼女との仲も、それっきりだ。

きっと、お互い暇つぶしだったんだ。

飽き飽きして暇つぶしにもならなくなったら、もう、価値はない。人と一緒にいてウンザリするぐらいなら、1人でウンザリしているほうがマシだ。

飽きないことや面白いことが大切なんじゃなくて、飽き飽きしても面白くなくてもいいから、誠実な人であることが大切だ。

実は理事長は、すごく面白い人なので。

年末ですね

ひととおり、できますよ。

得意なのは中森明菜。

西野カナ練習中。