口は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう。
耳は人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう。
目は人のよいところを見るために使おう。
手足は人を助けるために使おう。
心は人の痛みがわかるために使おう。
- 腰塚 勇人 Hayato Koshiduka -
(講演家「命の授業」元中学校体育教師)
たった今、約1時間ほど前、この家で事故が起きた。
わたしが可愛がっているジェシー君が齧っていた鹿の角が、ジェシー君の奥歯に挟まった。
顎の奥に鹿の角が挟まり、外れなくなり、ジェシー君は暴れて、気が狂ったようにバタバタしたのだそうだ。
だそうだ、
というのは、わたしは入浴中で珍しく長風呂をしており、何も見ていなかったからだ。
ジェシー君が齧っていた鹿の角は、飲み込んでしまいそうに小さくなってきていたので、わたしは夫に、「飲み込むと危ないから、その鹿の角を捨ててくれ。」と言った。夫は、「こいつらは頭がいいから大丈夫だ。飲み込んだりしない。」と、自信を持って言った。
夫が飼育方法を調べて飼っている犬なので、好きにしろとわたしは思っているが、心配だ。わたしはジェシー君を可愛がっているからだ。
わたしは風呂に入る前に、鹿の角を齧っていたジェシー君に、話しかけた。
ものすごく可愛がっているジェシー君に、気持ち悪い愛犬家のように、たくさん話しかけた。
「死ぬなよ。飲み込むなよ。」
とか、そういう意味のことを、たくさん話しかけて、撫でたりした。
(ぐっすり寝ているところ。)
(「大好きなジェシー」というアルバムも作ったり。)
「ジェシーが大変だ! 」
「風呂から出て早く、助けに来て! 」
その時、わたしはシャンプーをしていたが、そのまま階段の上の部屋に言った。
寝室で、夫がジェシー君を抑えていた。
ジェシー君の口は閉まらない。
「ジェシーの骨が取れないんだよ! 」
「固くて取れないんだよ! 」
「早く助けてよ! 」
わたしはジェシーの口の中に手を入れて、顎に挟まった鹿の角を取り出した。
真横に挟まった鹿の角は、ジェシー君の頬を突き破りそうだった。
鹿の角を取り出すと、命が助かったジェシー君を、事故の原因を作った夫が、マッサージをしていたみたいだった。
わたしは、小さくなった鹿の角を捨てて、また、風呂に戻り、また、珍しく長風呂をした。
ツムラの薬湯だ。
あんなことで死ぬわけはないが、飲み込めない大きさだったのは不幸中の幸いだったのだろうか。
もし、ジェシー君が、鹿の角を飲み込んでいたら、タクシーで救急病院だ。
タクシーで、というのは、もう夕飯時にお酒を飲んでいたからだ。
今日は雨でテニスの練習が流れて良かった。
もし、テニスに行って不在のときに事故が起きていたらと思うと、ゾッとする。
わたしは、ジェシー君を助けることができて良かった。
わたしは、自分の手先が器用で良かったと、心底、思っていた。
ジェシー君は、顎に挟まった鹿の角が取れて、しばらく放心状態になり、挙動不審に陥ったのだそうだ。
だそうだ、というのは、わたしは長風呂をしていたからだ。
風呂から出て、ジェシー君に会いに行くと、じっと、わたし目を見ていた。
犬と目と目を合わせるのは良くないと言われているが、犬にも個体差があるようで、ジェシー君は、よく、人の目を覗き込んでくる。
「わたしが、おまえの命を助けたんだよ。」
「わかるか? 」
「いつも助けてくれる人は誰だ? 」
そんなふうに話しかけて、ジェシー君の大好きなヨーグルトを、たくさん食べさせてやった。
夫が、「お腹をこわすから食べさせないでくれ。」とか言っていたが、死んだら食べられないのだから、今日は食べてもいい。
お腹を壊して死ぬわけじゃないのだから、好きなだけ食べればいい。
ジェシー君が、窒息して死んだかもしれない。
今日は、そんな夜だった。
死んだかもしれない。
死んだら、もう一緒に遊んだり可愛がったりできないから、ペットロスになるんだろうな。
ペットが死ぬのは何度も経験しているけど、犬が死んだ時は、とりわけ辛い。
わたしは中学生のときに飼っていた大型犬が死んだ時、人生観が変わったような気がしている。
ジェシー君が死んだら、可愛がっているぶん、ショックが大きい。
今日は、助けることができて良かった。
「命の授業」
しんみり、こういう本を読んでいました。
こういうことを、やっぱり、考えながら生きていかなくちゃいけない。
わたしは毎日、わりと嫌なことが多いので、嫌いな人も多いし、きれいな心でいるのは辞めようと心がけながら日々を過ごしている。
明日は職場でも、意地悪な人に面倒くさいことを言われるんだけど、職場トラブルはゴメンだから、もう相手にしていない。
その人の気持ちなんか、わかりたくもないし、困っていようが助けてやるかよという気持ちもある。
だけれども、人と関わらないで生きるということは不可能なわけで、それでも何か、自分なりの人生観を持って、毎日を過ごしてみようか。
30才を過ぎると、仕事や家庭の他に、生き甲斐を持ったほうが良いとよく言われてきたが、何かに打ち込んだり、ペットを可愛がったり、毎日に張りが出るような、何か。
社会人テニスサークル「トップスピン」では、球出し練習をして、テニスを上手くなろうという集会? をしているけど、熱心に練習していた山川くんは、もう東京を離れて今は神戸で、来月から海外だ。
最後に山川くんちの前で、記念さつえい。
山川くんは中学生の時に兵庫県で選手だったので、
「あんな週末ちょっとやるのなんて、練習とは言わない。」
という名言を残した人です。
テニスは難しいし、理事長がまだ、ヘッタクソな頃から、一緒に練習をしてきた。
草加に拠点が移ってからは、なかなか人が集まらなくて、本当に少人数でレベルアップの練習をしてきた。
山川くんがいなかったら、やれなかった練習メニューも多い。
最後に来てくれた日のことも。
今は、週に3回ぐらい練習しているけど、雨で流れても週に2回はできている。
会社員で仕事した帰りにちょっとやるのでも、最近はレベルアップして、楽しい。
真冬に始めたシングルスですが、もう半袖だ!
「もう夏だね」
なんて話してました。
緊急事態宣言中の真冬に始めたナイターでシングルスの実戦的な練習ですが、レベルアップできました。
ゆきさんの生徒さんたち、応援していただいて、ありがとうございました。
わけもなく責任感じますね!!
実際の試合内容を再現しているところです。
ボールに力を伝えるために、ゆきさんから「オープンスタンスでフォアハンド」しっかり打つための猛特訓を受けています。
10回特訓して負けたんだから、必然的に猛特訓になりました。
「10回ぐらいの特訓で勝てるわけない。」
よく教えてくれて、次こそ試合に使いまくりたい!!
「打ちジコり」というプレースタイルが良いと教えてもらって、がんばっています!!
イメージバッチリに近いかな?
あとは経験かな?
公認大会のオープンレベルは2回目ですが、試合まで45日V●ᴥ●V!!
目指せ1勝?
テニス歴ようやく5年、トップスピンの理事長、ストロークしかできませんが、「どうしたら上手くなるか」と、今まで協力してくれた人たちのことを思い出して目頭が熱くなります。
時間ないけどやり遂げたい。
緊急事態宣言中で、テニスコートも時短営業になりました。
次の試合で、目標は1勝。
草トークイーン・高橋友季子のシングルスレッスンです。
(社会人テニスサークル「トップスピン」の練習風景です)
試合に負けて、顔を合わせづらかった。
ゆきさんの気持ちも、考えちゃうね。
「もっと努力は必要です。」
それから、
ゆきさんの生徒さんたち全員から、「えつこさんの成長を楽しみにしています。」と言うメッセージをもらいました。
40の手習いで始めたテニスですが、これも生き甲斐になるのだろうか。
わたしは昔、剣道部に入っていて、攻撃や防御をしてきたのだけれど、足底筋膜炎で、出来なくなった。
大好きなマラソンも、東京マラソンが始まったばかりの2年、小川町のMizunoでシューズを作りエントリーして西新井のセントラルスポーツ練習していたけど、足底筋膜炎が治らずして、あきらめた。
テニスは、できる。
つま先でスプリットステップや、ストップ&ダッシュをするのが、足底筋膜を鍛えるのに良くて、みるみる炎症がおさまり、不完全ながら、シングルスであっても、テニスならできる。
「テニスと寿命の関係」について、つい最近、面白い研究発表を、読んだ。
「寿命を約10年引き延ばすという優れた効果を持つテニスだが、その理由は何だろうか? フィジカルとメンタルの両面を挙げるのはForbes誌。テニスは激しい運動を短いインターバルで繰り返すため、中程度の運動を長時間行うよりも効率が高い可能性がある、という研究グループの推察を紹介している。
メンタルでは、仲間の存在が大きい。定期的に顔をあわせる集団に帰属することで、同じ趣味を持つ信頼のおける仲間と、ともに支え合っている感覚を得ることができる。これが長寿に貢献しているのではないかとのことだ。ただし、もともと時間と健康にゆとりのある人がテニスをしている可能性も排除できない、と研究グループは因果関係には慎重だ。」
https://www.thetennisdaily.jp/news/special/2018/0033568.php
テニスでは、今のマイブームは実業団2部でプレーをするショータ君なので、今日も雨で練習や試合が流れたのかなとか、考えていた。
頑張って欲しい。
東京実業団のドローや昇降図を見るのも、今のマイブームのひとつに、なる。
練習の志向が合うというだけで、信頼のおける仲間な感じがする。
生き甲斐や、張り合いは、若いうちから無意識に探している物だとわたしは考えていた。
これは最近、SNSで仲良くなったサーブ練習仲間の選手からのアドバイスだ。
優しい人だな。
35才になったらJOP年齢別全てにエントリーすると言っていたので、そうしたら。応援しよう。
ベテラン仲間の選手も、着々と増えている。
そんな毎日のなか、今日は、ジェシー君の命を助けることができて、本当に良かった。
「助けてくれた恩は一生、忘れない。」
と、夫が言った。
一生言ってろ、言ってろっ!
わたしは自分が困った時に助けてくれる人がいないことは多いが、お人好しだし器用だし、助けてあげるばかりで、つくづく人には運命があるし、役割があると考えさせられる出来事だった。
「5つの誓い」
口は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう。
耳は人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう。
目は人のよいところを見るために使おう。
手足は人を助けるために使おう。
心は人の痛みがわかるために使おう。
- 腰塚 勇人 Hayato Koshiduka -
(講演家「命の授業」元中学校体育教師)