2020師走 ‐ボールの行先はボールに聞いてくれ‐

(2015年冬休みの記録)

忘れてたらいかんので、初心に帰っている理事長です。

今年は同期会もないしなぁ。



「トスが変わらないとテニスはぜーったい変わらないですから。」

これ(コーチのレッスン)は、本当にそうだと思います。

シングルスにしろ、ダブルスにしろ、攻撃は必ずサーブから始まります。

サーブを打ち、相手がリターンしてくるであろう場所を読んで、次の攻撃を決め

て先に動けるので、テニスはサーブ側が有利となるスポーツです。

(とはいえ、テニスレベルが低いとサーブが弱いので、リターン側が主導権を握

ることになりますが、、、それも一時のはず。。)

ということは、サーブが思い通りの所に打てないと、リターンに対する読みは、

崩れてしまう、、、リターンに合わせて動くということになるので、

サーブ側のアドバンテージが消失してしまいます。

よって、サーブのトスは非常に重要であると考えています。(釈迦に説法中)



トスアップの練習の仕方は、さすがの内容ですね。

斜め前にトスアップしていて、ちょっと難易度が高いかもしれませんが、

ボールの落ちる位置を定めることは、重要となります。

トスアップの定規をつくるイメージでしょうね。

もし、これが難しい場合は、真上に投げて、上げたい高さまで上げて、真下に落

ちる練習をすればよいと思います。

縦横高さの3次元なので、縦横を無くし、高さを一定にする練習になるので、一

番簡単かと。

斜めになると、これに縦横の2軸が加わるので、結果、斜め前の決まった座標に

落下できたとしても、高さが変わってしまっては意味の無い物となります。

逆を解せば、高ささえ一定にできるのであれば、斜め前の座標に落とせていれ

ば、一定の放物線を描くことになるので、良しとすれば良いと思います。

重要なのは、縦横高さを常に一定にできる、自分の中の定規となる放物線を、い

つでもどこででも再現できることです。小手先で調整するのはダメです。(小手

先は、その日の体調で変化してしまうので。)


ということで、トスアップは非常に重要です。

「明日強くなるために、絶対に必要」です。

今日だけが楽しいのでいいのであれば、ゲームをすればよいと思います。

でも、明日から未来でずーーっと楽しくなるために、今日は基礎を形成することは、非常に重要ですね。


僕が遊びでやるのとは違い、藤澤さんは試合で勝ちたいと思うのであればなおさら、しっかりとした強いショットを深く打てるようになるべきと思います。

たとえ、フレームショットが出てしまったとしても、アウトしたり、ネットにかけまくってしまったとしても、今は失敗を恐れる必要なんてないのではないでしょうか。


もっと、強いショットを、深く打てるようになるべきです。

「スピンで落とす」となっていますが、実際は、ショートロブだと思います。

この違いを意識しないと、すぐにシコラーになってしまいます。(シコラーは悪くはないと思いますが、目指す姿と違うんじゃなかろうか。)

もちろん、ちゃんと当たった時は、深く飛ぶと思います。でも、その頻度はまだまだ低いので、ショット距離のアベレージは浅くなっているはず。


(楽をした時間を何に活かすかと言うと、基本は戦略に活かします。でも、今の実力で戦略に走ると、伸びしろを消すことになります。なんのために、トスアップを練習しているのか、、、という話と相反しそうです。)


動画も見ました。フォアの力感の無さは、良い所であり、悪いところです。

テイクバックが小さすぎます。これでは、ショットパワーが出ません。

正確には、「スイングスピードが遅いから、ショットパワーが出ない」となります。

テニスにしろ、野球にしろ、ゴルフにしろ、スイングスピードの形成要素は

「回転力」と「並進力」になります。

このテイクバックだと、「回転力」が出ません。

ただし、ヒット率(スイートスポットを捉える率)は上がると思います。

つまり、当てに行くことだけは得意になります。ミスショット率は下がるでしょう。これは重要なことです。

でも、野球で言うならば、バント打法。前進守備をされたら、終わりです。

折角の手の長さを活かしていないので、勿体ないなぁと思います。


シャラポアが昔、ヘッタクソだったのに、上位に行けた理由は、ショットのパワーです。ボカンちゃんと呼べるくらい、パワーをぶちかまし、行先はボールに聞いてくれ状態でしたが、愛ちゃんに勝ってしまい、世界の舞台の足掛かりにしました。あのレベルにいっても、パワーでゴリ押ししてから、技術を成熟させて

いくのがテニスです。

今のレベルで、ショットパワーを上げていけないとなると、勝負で勝ちを望んだ

ときに行きつく先はシコラーしかないのではないでしょうか。。。あの打ち方で

は、安定して深く打ち続けることは、、、難しいのではないか、というのが僕の見立てです。


エアケイさんについて。

blogを読んだりしていて、調子の悪さがにじみ出ていますね。

ものすごく丁寧なテニスをし、いっぱいチェックポイントを持っている選手だと

思います。

でも、その真面目さが、今の不調を招いているんでしょうね。

特に、今回の動画を見ると、ショットが小さくなっているなぁ、と感じます。

アウトになろうと、ネットに引っかかろうと、練習は練習として、もっと大胆に

フルショットすべきです。

そうしたら、スイングの大きさが元に戻ると思いますよ。

調子が悪い時ほど、自分のスイングのチェックポイントを確認しながらショット

し、考え事をしながら動くので、動きが小さくなります。

一度、ゴルフの打ちっぱなしとか、バッティングセンターでぶっ放すといいので

はないでしょうか。

アウトするなら、「これ以上ないくらい大きく」アウトしたらいいんです。

中途半端なアウトは、もっと「入れよう」として動きが小さくしかならないので。

テニスコートの枠を、もーーーっと大きく考えて、ショットしたらいいのにーと

思わずにはいられません。(釈迦に大説法中)



誰も本当のことは教えてくれません。

友達は大切にしようという教訓です。

自分のテニス人生だし、

あたしは、ひとに迷惑かけてまでやりたくはないからね。