自分自身が辛くならない事を考える
社会人サークルをやりたいと思う人の中には、他人に対して奉仕する事に抵抗が無い方や、それを生きがいと感じる方が多くいます。むしろそういう方じゃないと社会人サークルを立ち上げようとは思わないかもしれません。
そういったホスピタリティの高い方はサークル運営に向いているのですが、一つだけ注意点があります。それは、ホスピタリティが高すぎる為に自分の事を後回しにし過ぎてしまい、自分自身がサークル運営に疲れてしまう事です。
サークルが続かない理由の一つとして、運営者のモチベーションが持たないという点があります。モチベーションを保つ為にも、自分が辛くなるような運営は極力避けるようにしましょう。
これは先ほどの『与える』意識を持つ事とも関係する事で、適度なバランス感覚が必要になります。
目的をはっきりさせる
社会人サークルの運営において、目的は必ず設定しておく必要があります。
この目的を曖昧にしてしまうと、異なる方向性のメンバーが集まってしまい軋轢を生んでしまう可能性があります。
例えばテニスサークルであれば、『社会人になっても本気でテニスに打ち込む場を提供し、参加者の人生をより熱量高いものにする』といったものになります。
こういった目的を明確にしておけば、競技志向の強いメンバーが集まりやすくなります。
また、競技志向ではなく皆でワイワイやっていける社会人サークルにするなら、『初心者もゆるく楽しめるテニスサークルとしてメンバーに休日の楽しみを作り、人間関係も広げて人生をより充実させる』といった目的の設定が有効です。
ポイントとしては、その社会人サークルを通じて参加者にどうなってもらうかを明確にする事です。
目標を立てる
目的を明確にした後必要なものが、目的を叶える為の目標です。
例えばテニスサークルであれば、『〇〇大会優勝』といった目標が分かりやすいです。
この場合は競技志向の強いメンバーが集まりやすいです。
皆でワイワイやる事を目的にしているサークルなら、『練習会を毎週開催し続ける』といった目標でも良いですし、同じレベル感のサークルと対抗戦を企画したりするのも有りです。
参加者の『温度感』を把握する
参加者の中には単に『誘われたから来ただけ』と言うスタンスの人もいれば、サークルのファンになってくれそうな人、運営に興味がありそうな人もいます。
運営者はそういった参加者の『温度感』を把握しておく事で、サークルをより魅力的な場にする事ができます。
サークルのファンになってくれそうな人にはサークルのコンセプトや自分の想いを伝える、運営に興味がありそうな人であれば何かしら運営側の役割を渡してみるなど、それぞれの温度感を把握してそれらに合った対応をしてあげる事が重要です。
練習メニューについて
練習メニューについては、事前に決めておく事をお勧めします。ネットで調べるのも良いです。理想は同じ競技のサークルに参加して、そこで使われている練習メニューを参考にさせてもらう事です。他のサークルの練習に参加する事は、練習方法の参考にさせてもらうだけではなく、運営についても参考にできる事が多くありますので、そういった意味でもお勧めです。
また、練習メニューについては参加者の層によって変える必要が有ります。初心者には競技のルールから教える必要が有りますが、上級者であれば実戦に近い形式の練習が好まれます。
これは先にお話しした目的や目標を明確にするという話にも繋がりますが、競技者志向の人とカジュアルに楽しみたい人が同じサークルに集まってしまうと、練習メニューを考える際に非常に苦労します。
競技志向の強い人は上達する事を第一に考えたメニュー構成を好みますし、カジュアルに楽しみたい人は楽しさを重視する傾向にあります。
この問題は練習メニュー以外の部分でも現れますので、その意味でもサークルの目的や目標を明確にする事は重要です。