初中級者の実力社会

ここを見てくれてる人から、面白い話を聞いた。

社会人テニスの世界は実力主義で、上手い人は狙われ、つきまとわれ、しつこくされ、持ち上げられ、ダブルスのペアにキープされる。

だから、かなりの変わり者でもテニスが上手いというだけで友達だらけになる。

特に自分より若い男と組んで勝ちたい、遊びたいと思っているので、どんなに性格が悪くてもテニスが上手いというだけでテニス仲間はできる。

インターネットで戦績を調べ上げて接触を図るケース、よくあるのが、かっつんが昔よくやっていた試合会場でサークルにスカウト。

年齢的にシングルスでなかなか勝てなくなってくると、ミックスダブルスに走るケースは多いが、女性のゆるいボールの処理ができない初中級者の場合は、もう絶対に上手くなれない。

ビギナークラスだと男が下手でも勝てるが、オープンクラスになってくると男より上手い女が星の数ほどいるため、男が下手だと絶対に勝てない。

以前に某区でテニス協会の理事をしていたとき、協会幹部30年ぐらいのおばさまから聞いた過激なタイプでは、「女よりタチが悪い。」

 

「男は勝負師みたいな人、多いですよ。男同士のトラブルは恐い。テニスは最大4人でできるから、上手い人の奪い合いになる。負け続けるストレスを抱えている男はタチが悪い。」

 

すごい嫌な人がいたのを思い出した。

 

早く上手くなりたくて、上手い人としか話しないし、下手な人をイジメまくってハブる。

理事長の初心者時代は、最悪だった。

サークル発足時に過去トラプルのブラックリストにあげられている夫婦がいたことが発覚し、団体登録は厳しいから、その夫婦を除いて欲しいと打診されたところ、問題解決をして全員の団体登録を実行した。

普通無いよなという内容で、区役所に脅迫メールを送りつけていた。

団体幹部から、そのメールも全て転送されてきて、普通ないよなと思ったけど、登録者数を増やさなければテニスコートが減ると聞いて、理事の仕事としては最も難しい内容に入ると思うけど、がんばった。

そいつ、初心者だった。長い間ずっと初心者レベル。ずぶの素人。ヨメのほうが選手で、トップスピンとしては頑張るなら初心者OKというスタンスでやっていきたいから、気にしてなかった。

男の初心者は厳しい。どこのサークルも門前払い。コンプレックスがあるに違いないが、ヨメのほうも問題起こしてたことがわかり、もう無理だなと。

裏表は激しいし、理事会で議論されるレベルだった。

あたしみたいな人に上に立たれて管理されるのも気に入らなかったんだと思うけど、私にも脅迫メールが送られてきた。

「名誉毀損で訴えます。法的措置を取ります。」

と書いてあったが、理事長が理事長たる所以に、身内に弁護士がいるという強力なコネがあり、あたしに言ってもムダ。

妬まれて、恨まれて、嫌な思いをしたが、その夫婦の目的は、かっつんのトップスピンだった。

トップスピンを打てる人とテニスをして調子を上げて自分のペアになってもらい、勝ちたい。

わたしは、そうゆう人が大嫌いだ。

何か嫌かって、かっつんはテニスをやりすぎて体を壊すことが多いから、余計なテニスをするのはやめてほしい。

家庭内が険悪になる。

とにかく上手い人と打って上手くなりたいだけだから、下手な人とは友達にならないと決めている人たちだ。

でもさ、嫌でも下心があるなら、奥さまから固めるというのがナンバーワン営業のやり方なわけだし、というより人付き合いの常識みたいなところもあるから、はっきり言って頭が悪い。

頭が悪いんだから、こういう長い文章を読めるわけがないので、堂々と書いている。

 

そして理事会なんか二度と出てやるかという気持ちになり、スパッと辞めた。

団体幹部からは気に入られていたので、何回かに分けて説得を受けた。

団体から除名するかどうかという選択を迫られた。

過激すぎるだろ。

そのあとに恨まれるのは、もっと恐い。

考えた結果、ちょっと刺激が強すぎたが、脅迫メールを、かっつんに転送して見せてやった。

驚いたかっつんはビビりまくり、反省し、サークルホームページを作り直し、理事長というキャラを作り、理事長の部屋を作った。

なにしろ、中年女性がテニスを始めて、上手くなれるわけがない、と、かっつんは思い込んでいた。

中年から始めた人のフォームと打ち方になり、誰から見ても下手な人になると。

かっつんは陸上部のエースをナメているので、背の低いヤツは仕方ないよなー、と、恵まれたわたしは、寛容になるしかない。

コンプレックスは誰にでもあるにしても、人を妬むことで解消はされない。

すごく小さなコミュニティだったトップスピンは、全国各地と長期滞在の来日ビジネスマンなんかも参加してくれる真面目なサークルに成長した。

朱に交われば赤くなる。

わたしとかっつんは、テニスの上手いヌマタクンに、「テニスの上手い友達を作れ。」と、くどくど言い続けた。

よくビジターさんから聞いた話では、

「理事長さんからすすめられたようにシングルスの大会に出てみました。自分と同じレベルの友達ができました。」

自分のレベルよりちょっと高いレベルに出るのがコツなんだよね。

あっさり優勝できるレベルの大会なんかではサークル引き抜き隊の出没率が高いからら、オススメできない。

 

しかし、なんで理事長やり続けルンかね?

 

理事長というキャラについては、またの機会に紹介したいですね。

トップスピンはプレーヤーに都合のいいサークルで、自分の言い分が通る。

理事長が初級者だからに、他ならない理由がある。

自分の言い分が通るテニスサークルなんて普通ないわけですから、メンバーは楽しんでいる。

理事長の求心力のおかげで、とか言われることもあるよ。

たぶん、上手い男子が代表やってるサークルだと言い分通らないんだろうね。

言いたいことも言えないようなのは仲間とは言えない。

みんな社会人のわりに、言いたいこと言ってる。

最近トラブルの芽は早く摘むように努力している。

私の練習にならない(笑)