We waste time looking for the perfect lover, instead of creating the perfect love.
- Tom Robbins (トム・ロビンズ) -
私たちは完璧なダブルスを創る代わりに、完璧なペアを探そうとして時を無駄にしている。
(米国の小説家 / 1936~)
Wikipedia(英語版)
この時期は暑いからシングルスはやらない。
去年の夏は引っ越しで忙しく、せっかくエントリーしていたミックスダブルスは申し込み取り消したので、今年は是非にと考えていたが、やはり引っ越しの野暮用で忙しい。
何するにも金がかかる。
疲れ果てて先週はスーパー銭湯に行ったし、タイ古式マッサージを受けたし、フィッシング詐欺被害に遭いそうになったし、上司に話して某茨城県の銀行に行ったし、被害はなかったけど調書を作成したし、警察には届けなかったけど秘密の窓口で銀行から親切にされたし、そこで自分のステイタスを初めて知ったし、疲れ果てたが今後の人生の糧にしたいと思う。
私はめったに買い物しないから自分のショッピングに保険がかけられていたとは知らなかったので、ディーラーが初期費用をクレジットカードで払ってくれと言った意味と喜ばれた意味が初めて理解できた。
詐欺には遭いそうで遭わなかったというか、騙されそうで騙されなかったというか、何か怪しさに気づいて警察ではなく銀行に電話して手続きをしていた私を見ていたエアケイは楽しそうにしていたが、仕方ない。
解決まで16時間と5分。
生きた気がしなかったが、スリルを楽しめなくなったのは年齢のせい。
刺激に鈍くなった気もしないが、経験を積んだ気もしない。
詐欺に遭いそうになるというのは、人生で経験しなくていいことの一つだと思う。
銀行の人が言うには、騙されたら被害に気づかないのが詐欺、なのだそうだ。
つまり、一生、気づかない。
「騙すなら最後まで騙し通して欲しい。」
去年の夏まで勤務していた会社のテニス部の男性が話していたが、何があったかというと、転職。
あの会社、転職者を面接で騙すんですね。
「そのチームでその仕事を担務する人数」
を質問した場合に、良さげな印象を持たせる回答をする。
「2人」
なんてね。
実際には10人の中の1人だったとしても。
「騙してゴメンね。」
私が実際に入社してから言われた言葉だ。
面接のときに多く込み入った質問をしたが、面接官だった女性の回答は嘘で塗り固められていた。
そこからは◯年計画で…というのも本当の話で、自分の人生に起きて欲しくなかった出来事だったわけだが、理解者も得られたし、ドラマとしてはスケールも小さくなかったし、世の中そんなもんなんだ、ということを実感した。
テニスに関しては、少しずつ練習の成果が現れて、テニス環境にもテニス仲間にも、恵まれたテニスライフを送っていると思う。
初年度にトップスピンテニスクラブで選手登録していた足立区のなおちゃんが、ついに結婚することになったと聞いて、3年の時の流れを感じるとともに、もう27歳になったのだと聞いて、ぶったまげた。
去年の春に最初の結婚が流れて練馬に引っ越してからというもの盆暮れ正月ぐらいに連絡するぐらいだけど、去年の暮れに連絡した時は新しいお相手と千代田に引っ越していて、今年中に結婚するのが目標だと聞いて、本気で応援していたが、いざ結婚と聞くと、もう、結婚て本当に人じゃないね年齢じゃないね、条件でもないね縁だね、と思った。
なおちゃんの旦那になる人が、エアケイが昔、勤務していた会社のエンジニアだったからだ。
これにはぶったまげた。公務員でもないのに。
あたし「うちみたいになるよ。」
なお 「なりたいです! 」
あたし「(笑)」
なお 「私も仕事やめることにしました! 」
…
……
まさかの結婚退職だ。これには本気で驚いた。彼女は自分でもダブルインカム願望があって絶対に辞めないタイプだったから、「このご時世ですから、お金欲しいですし、私が仕事やめなきゃいけなくなるような職種の人は論外。」、とか言ってpairsでも除外していたはずが、なんだか引っかかってしまったらしい。
・・
・・・
この話、トップスピンのハセベクンにもしたな。
認定試験は結婚する前に受かってください。笑
とはいえ、
出会ってしまったものは。
お幸せに。
これからは子どものときに想像していた普通の人生を送れなくなるのだから、自分たちだけの幸せを見つけてください。
ひとりよりふたり。未来は激しく厳しいが、きっと、どうにかなる。
おめでとう! うらやましいよ!
やはり忙しすぎて結婚式ができないそうなので、無事に入籍と引っ越しと退社なんかの身辺整理が済んだら理事長さんテニスやりましょう、なんていう話もしていたが、そんな時間ないと思うんだけど。笑
テニスやるとしたら私が午後半休取って神宮外苑だね。信濃町のほう。ここは相場より安いし、いつも空いてるフットサル兼用コート。
平日休みの人が大勢いるのも東京。
サービス業や学生、観光客。
なおちゃんも旦那も試合はもう、しばらく長い間、無理だね。
たまには気分転換にテニスやりましょう。
相変わらずばりばり試合やってるんですか? というので、トップスピンの練習会は今は男だけになって、出入り激しいというより一発屋が増えていちげんさんお断りになりつつある、と言うと笑っていた。
それは面白くない。
というのは、得体の知れない人とテニスを通して出会うというか、出会いたかった人と出会えるのがトップスピンの面白さの一つで、サークル名もね。
ありそうでなかったのに、カタカナ表記のトップスピン、意外と近くにあるのがわかって、間違えて連絡してくれる人が急増中。
上手いんだって、上のほう。笑
テニスに関しては、今後は経験者だけの採用の中でも条件をしぼることにした。
これは私の考えに過ぎないのだけれど、長年やってきて何度も壁にぶちあたったり仲間がいない状態の社会人、いくら練習しても自己流では上手くなれないからだ。
昔できなかったことが、くたびれたサラリーマンになった今、できるか。
ひとりで考えて、できるか。
普通の社会人の感覚で普通に回答はNOだ。
たとえば理事長のようにテニス経験なしの人間が初めてラケットを持つ場合は別で、何もないまっさらな状態から土台を作るのに何をやればいい? という状況で『質より量』の練習をすること、「テニスをすること」に慣れるのが先決。
その場合は上達するのは当然で、できないことをできるようにするだけだ。
やりたいのが試合なんだから、南市川なんかに行って、とにかく試合に出まくる負けまくる週末を送っていたわけだが、ある日、勝ってしまうのである。
これじゃいけない、と、普通の人は思うよね。
当てるだけでしたよ。
重いラケットで当てるだけのテニス。
サーブは当てるだけ、リターンも当てるだけ、ボレーできない当てるだけ、スマッシュも当てるだけ、ストロークなんか野球で言えばバント狙い。
強い人の元全日本なんかにダブルスで2ゲーム取れれば満足だったし、強い人と組んで、あわよくば勝つ、とか思っていたわけです。
あのまま行けば当てるだけは上手くなれたのかも知れないが、サーブは自分にも出来るかもと間違って思い込んで、習いに行ったのが運のツキでしたね。
サーブどころか。
ストローク練習しろ、と。
「無理です無理です大人から始めたテニスでストロークは上手くなれる気しません。」
と、私はコーチにはっきり言ったわけです。
周りの上手い男子も、
「女子で打ててる人いないんだし。」
と。
言うに関わらずコーチが負けず嫌いで、
「やればできる。最初は両手で打て。」
まじですよ。
コーチが負けず嫌いなんですよ。
初めてレッスン受けた帰りにコーチの車の中で説得されたわけです。
コーチの生徒さんが女性もいて、55才と65才で全日本に行ったそうで…
だから、
しょうもないおっさんやしょうもない男とテニスの練習をしてはいけない、
とかいう話をくどくど聞いてきたわけです。
なんでダメだったのかは忘れてしまいましたが、勝っておらず頭でっかちで口うるさいのが一番ダメ、っていう話だけは覚えてますね。
技術はどうでもよくて、勝ってないのが一番よくない。
私が覚えているのは、当てるだけのテニスで3回戦ぐらい行けるじゃないですか。
勝てもしないのに、当てるだけの選手を批判するのは、よろしくない。
「勝てもしないのに。」
テニスって怖いな、と、思いました。
そのあとのミックスで、曲がりなりにも一勝して、コンソレ免れたりしたじゃないですか。
コーチ、何て言ったと思いますか?
「そんなテニスで勝っても……。」
いろんな方角から奥が深いんです。
まぁ、
曲がりなりにも3年やってきて、考え方は固まってきました。
3年前の夏は南市川で●2-6、●0-6、●0-6、なんてスコアで負けていたわけですがミックスダブルスの鬼強いコーチペアが半数以上の夫婦ダブルス。
当時の私は間違っていて、
「3ヶ月も週2で夜練したのだから、大丈夫。」
なんて、思っていました。
負けて、悔し泣き。
泣いていた私を見た知らない人が、
「練習すれば…? 」
といって励ましてくれましたね。
親切な人だった。
一年後に再会した時に知ったのだけれど、その女性はテニスコーチで、そね旦那さんもテニスコーチで、
「初心者なのかなぁ。」
と、思っていたんだそうだ。
ミックスダブルスの試合にはいろんなペアがいるから、女性が初心者でも不思議はないし、なんでもアリだ、って言う。
女ダブや男ダブはやめておいたほうがいいけど、ミックス意外と何やっても大丈夫ですよ、なんて話されてましたね。
大会では自分の成績を除くと、ミックスダブルスのオープンの中でもハイレベルな大会が好きで、とにかく男が上手い。
トップスピンでは体育会太郎が、とかヌマタシュン太郎が、とか、つっちーが上手くて、なんて話しているけど、足元にも及ばない上手い男が出てくる。
今から悪い癖を直して上手くなるのって、長くやればやるほど無理なんじゃないか。
ある程度、長くやってきているので、『質より量』の練習ではなく、男子の場合は『質を高める』練習が必要だ。
運が良ければ全盛期の自分のショットが戻るし(エアケイのバックハンド)、さらに潜在能力があった場合はストロークが良くなったり自分のスピンが掴めるかも知れないが(体育会太郎のフォアハンド)、やはり、これは運動だから、ある程度、自分の力量を悟ってからやるべきだと思う。
体育会太郎がフォアハンドを直す努力をしている姿を見て、最初は無理なんじゃないか、直らないんじゃないか、と思っていた。
だから本人に聞くと、「出来ないこと出来るようにしようよ、という気持ちがある。」と言う。
それなら続けられるんじゃないか。
体育会太郎はサーブとボレーだけで相当なところ、勝てるからだ。
結果、どうなったかというと、体育会太郎のストロークは変わり、良くなって、テニスの幅が広がったそうだ。
そこが一つの境界線。
トップスピンが打てない男は迫害されるし練習相手に選ばれない。
理由は、打ちにくいから、ラリーが続かないから、こっちの練習にならないから、だ。
どう。
知らなかったでしょう。
みんなは馬鹿馬鹿しいと思うかもしれないけど、スピンは大事。
そういえば、JOPでわりと勝ってない(負けている)せいりんが、平日の昼間に「今日テニスやってますか? 今日行こうかな! 」とか、このところ連絡してくれるんだけれど、台湾ハイブリッドとかで、日本人ではないそうだ。
だから日本語は上手いが、冗談が通じない。
相手の球に慣れるまで1セットぐらい時間がかかるか何かでスロースターターだから、3セットないと勝てないタイプなんじゃないか。
なかなかコートに入らなくて自滅する。親近感わくので、エアケイに頼んで、一緒に練習することにした。
10月ごろいちばん上手くなっている人、今年は誰になるか。
えーくんも12月に試合復帰に向けて本腰を入れるようなので、一緒に練習試合に行くことにした。
秘密の練習会会場。
楽しみだ。
私のテニス人生は、まだまだ、これから。