本気じゃないよ。遊びだよ。

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To love is to suffer. To avoid suffering one must not love. But then one suffers from not loving.

 

- Woody Allen (ウディ・アレン) -

 

テニスをすることは苦しむことだ。苦しみたくないなら、テニスをしてはいけない。でも、そうすると、テニスをしていないということでまた苦しむことになる。

 

(米国の映画監督、俳優、脚本家 / 1935~)


理事長の部屋に寄せられた声に回答する。

Q:遊び、だったんですね。。。

A:え。

Q:本気だと思ってたのに。。。

A:…

Q:本気になるのが怖いのね。

A:…

Q:ずるい人ね。

A:私に何を言わせたい?

Q:大人が本気でやれるスポーツって、テニスなんじゃないでしょうか?

A:本気でやらないとテニスは危ないです。

Q:遊びなんですよね。

A:遊びなんだけど、本気でやらないと。

Q:なぜ危ないんですか。

A:ケガするからです。

Q:試合ですか?

A:練習。ボール転がってたり。

Q:危ないですね。

A:危ないですねぇ。

Q:楽しそう。

A:マンネリだから(笑)

Q:刺激がありそうで。

A:刺激ありすぎますね。

Q:楽しいですか。

A:大人がやるスポーツは、よっぽど好きか、よっぽど覚悟するか、よっぽど決心するか、じゃないと続かないです。

Q:体力が残らない年代じゃないですか?

A:よく30歳過ぎたら徹夜はやめろと言われてたじゃないですか。

Q:寝る前ぎりぎりまで本を読んじゃったり?

A:いま眠いもん。

Q:体力ありますね。

A:結構本気で戦うんですよ。

Q:本気出して怖くないですか。

A:負けて大変ですね。

Q:理事長さんにもプライドがあるのですか?

A:ないんだけど、芽生えないかなぁ、と。

Q:なかなか人前で負ける勇気はないですから。

A:シングルスは、よく練習してからじゃないと。

Q:ダブルスは平気ですか。

A:サーブが入らなくてもペアがいれば。

Q:サーブが入らないと試合つらくないですか。

A:それが一番つらいです。精神的に悪い。

Q:サーブですよね。

A:サーブですね。

Q:サーブうまくなりたいんですよね。

A:こだわりすぎても意味ないな、って。

Q:サーブうまいの憧れますよね。

A:もう飽きました。

Q:飽きた、って。

A:サーブだけで稼ぎたいと思ってたんですけど。

Q:気が変わったんですか。

A:サーブが強烈に上手くなくても勝てることがわかったんで。

Q:テニスで勝つのですね。

A:足ですね。

Q:足ですか。

A:勝つためならなんでもやってやろうと思いまして。

Q:勝ちにこだわるテニス。

A:トップスピンロブが打てれば勝てる。

Q:試合前に。

A:トップスピンロブの練習に集中しました。

Q:今はボレーですか。

A:冬は疲れちゃうので。

Q:疲れないように。

A:ストロークは考えすぎるし。

Q:えっ。

A:ショット。

Q:プレースメントじゃなくて。

A:ライジングスピンとトップスピンロブ。

Q:回り込んだり。

A:バックにも回り込んだり。

Q:両手にして良かったですか。

A:ダブルハンドで腰を回して、肩を開いてもいいところがラクです。

Q:腰を回して?

A:肩を開いても両手で閉じてるから。

Q:カンタン。

A:カンタン。

Q:慣れないうちはツラいですか。

A:練習きついから、慣れないうちは運動量的にキツいです。

Q:練習慣れですか。

A:練習慣れです。

Q:ゲームは、どうですか。

A:ゲームも、慣れなんですけど。

Q:本気の試合は、どうですか。

A:試合の緊張感がたまらないです。

Q:どこが一番ですか。

A:「このゲームが取れたら勝ち。」

Q:言いますね。

A:言いますね。

Q:やめれないですね。

A:快感ですね。

Q:練習やりたくなりますか。

A:休みたいんですけど。

Q:休まないんですか。

A:体がなまるのがいやだから。

Q:テニスと関係なく。

A:私はすぐに落ちるタイプなので。

Q:体力ですか。

A:よく病気もしてたので。

Q:せっかくつけた体力が。

A:落ちるのはもったいない。

Q:テニスだけですか。

A:テニスだけで回そうと思ってまして。

Q:何を回すんですか?

A:運動不足解消、ストレス解消、体力増強、家族サービス、遊び、異業種交流、異文化理解、世代間交流、地域の活動、新しい出会いと変化、あらたな発見、自分の知らない自分に気づく。

Q:回してますね。

A:成長ですね。

Q:社内研修いらないですね。

A:パスするためにも回してますね。

Q:自己啓発、自己研鑽。

A:やりたくないですね。

Q:テニスで回りますよね。

A:結果ですけどね。

Q:プロフィールにテニスを使いまわしたのは本当ですか。

A:本当です。身上調書。

Q:何を書いたんですか。

A:趣味=テニス、興味=テニス、娯楽=テニス、運動=テニス、休日に何をしているか=テニス、いま自分のために力を入れていることがあるか=テニス、旅行先=テニス、好きなジャンル=テニス。

Q:好きなジャンル?

A:政治とか歴史とか芸能とか。

Q:テニスですか。

A:むりやり展開させます。

Q:それで、書き直しを命じられた、と。

A:ふざけるな、と。

Q:それで、どうしたんですか。

A:回しました。

Q:えっ。

A:「事実、そうなんで。」と、言ってやりました。

Q:大丈夫だったんですか。

A:テニス仲間ができて。

Q:はい。

A:テニス狂の男性が証言してくれました。

Q:えっ。

A:「テニスは生活に支障が出る。」と。

Q:すごい。

A:競技人口が多いことがわかりました。

Q:なおちゃんの会社も。

A:社内で声をかけたら集まって、大変だったみたいで。

Q:大変…

A:R教大体育会卒のガチなやつが同期にいたそうです。

Q:なおちゃんてきに、どうだったんですか。

A:楽しくなかったそうです。

Q:教えてくる。

A:そう、そう。

Q:遊びですもんね。

A:そいつのことが好きじゃないだけ(笑)

Q:なんて言ってました?

A:「そんな自慢話を聞かされても。。。」

Q:興味ないですもんね。

A:そいつに興味ない(笑)

Q:テニスは裏目に出ますね。

A:そいつは、なおちゃんに気があったと思いますけど。

Q:自己顕示欲?

A:自慢話クラブみたいになってたみたいで。

Q:あ、批判しないでみんなで楽しむクラブ。

A:自慢話の好きなやつじゃないと。

Q:宗教、なんですかね?

A:ずっと自慢話は続かない。

Q:自慢話ありますか?

A:うーん。

Q:理事長さんの自慢話、聞きたい聞きたい!

A:考えときますね。

Q:何かないんですか?

A:あ。

Q:聞きたーい。

A:テニスコート1年ぶん確保しました。

Q:すごい。

A:でしょう!