「後ろ姿も男前です。」
Work is life, you know, and without it, there’s nothing but fear and insecurity.
- John Lennon (ジョン・レノン) -
仕事は元気のもとだね。仕事がなければ恐れと不安があるだけだよ。
「今年の冬休みも大会に出場しようよ。」
「また次がんばればいいじゃん。」
2016年お正月から習ってたコーチは現役選手を引退して、試合に出なくなった。
今後の仕事については未知数なんだそうで、テニスに関しては学校の部活や一般市民の集団レッスン、その他スポーツに関する仕事もフリーランスでやっていくみたいだけど、男の30代は若い。視野を広げていくと、きっと、いい出会いもあると思う。
振り返れば1月からレッスンを集団で受けて、周りはどんどん挫折していき、私の他に上達した市民は誰もいなかったが、テニスじたい、日曜日にちょっとやるには運動量的にも技術的にもハードすぎるスポーツだと思う。
形になるまでが大変だけど、最近では職場の人と練習するようになると、継続は力なりということを思い知らされるが、また、力のある人しか継続はできないんじゃないか、と、思い知らされる。
先週、神和住純先生が、言っていた。
「テニスの試合は相手コートにボールが入ればいい。ノーグリップ・ノーフォーム。でも、基本はあります。」
「でも、基本はあります。」
…ユーモアを交えながらも実に真剣に数種類のショットをデモンストレーションで打って見せてくれた。
うますぎてビックリした。
先生の周りには生徒15人ぐらいいたし、舎人公園でお散歩してた家族連れや犬の散歩中の人たちも見学に来てて人だかり。
基本が、難しい。
ただ、テニスを難しいもの、勝負を苦しいもの、にして行きたくはないので、スポーツとしての楽しみを感じながら続けていきたいと思う。
「夢を与えるのが仕事。」
エアケイはテニスが好きすぎて、30年も続けているが、テニスの基礎や楽しさを学びませんかと声をかけられたら、どこにでも行く。
2年前にテニスを始めた練習不足の理事長をダシにして、初級者向けやファミリー向けにも、どんどん行く。
トップスピンの体育会メンバーも勝手にエントリーして部費から支払いする。
エアケイはいちおう競技部長なので、競技や練習に関しての経験も積みたいし、テニス教室に行くと、いろんな人とテニスできる。
インカレベスト8の別格なストローカーに相手してもらったり。
神和住純先生に聞いたんだけど、真面目にストローク練習をしていたそうだ。
エアケイとボレストしたあとに、ストローク練習でインカレベスト8とエアケイがクロスラリーをやっていたとき、
神「ふふっ。エアケイのやつ、なかなかやるね。(今の相手してる)あいつはね、今年のインカレベスト8だ。」
理「へえー。あれしかできないんですけどね。フォアのチョウシに振り回されてね。」
神「トップスピンで高いところ通すから。」
理「アウトかネットしないようにね。」
神「あなたの場合はね。」
理 「あたし? 」
神 「トップスピンかけようとして…」
理 「はい。」
神 「バックスイングが…」
理 「はい! 」
神 「こう、やってるだろ? 」
理 「はい。」
神 「プロは、そうなんだけど。」
理 「はい。」
神 「アマチュアの場合はレベルスイングで…」
理 「えー。レベルスイングありですか!」
神 「そう。弾くと難しくなるからアマチュアの場合はレベルスイングで充分いけると考えてる。」
理 「えーー。」
神 「こう、やってごらん。」
理 「はーい。」
神 「そうだ! 」
理 「こう、押します!」
神 「そうだ。押すんだよー。」
理 「だ、打点がぁぁぁ〜〜…」
神 「ほらほら、もっともっと押すんだよーー(笑)」
理 (いっしょうけんめい、やる。理事長は、経験から、知っている。押せば押すほどスピンがかかるということを。ただし、タイミング間違えるとフラットで吹っ飛ぶ。)
神 「そう、その調子! 」
理 (いっしょうけんめい、レベルスイングだけで打つ!)
しばらくして理事長、怒られる😅
神 「インパクトで面を返す! 」
理 「はあ??? 」
神 「こういうときに、こうやって、こう! 」(真剣)
…周りの人も手を止めて解説を聞き始める。
神和住純 「面を返せるようになってください。」
そのあと「面を返す」のデモンストレーションが始まり、短い時間だったと思うんだけど、素晴らしい「面の返し方」を、ギャラリーは真剣に見ていた。
あとで本人に聞いたら、プロの課題なんだそうだ。あれができたら、誰でもトッププロになれる。
どうやら、神和住純先生も、つい熱くなるタイプらしい。
趣味でテニススクールに通っている女性の友人が、購読しているメルマガを紹介してくれた。
DVDを売ってたりメルマガ発行してるようなフリーランスのテニスコーチも、テニススクールで環境に不満がある人を煽っているところがあり、なかなか上達しない不満や焦りを食い物にしてDVDを買わせたり主催の試合に勧誘したり、などなど、商売にしているところがある。
よく、10万時間の練習時間をこなせば上手くなれる、ということを聞くが、ナンセンスだと私は思っている。
10万時間て、社会人5年目ぐらいの時間なんですよね。
5年目でも10年目でも、だらしなくて一人前になれない人はいるし、逆に言えば2年目や3年目でも、うまくやれる人はいる。
集団は確かに難しいけど、一匹狼も、また、難しい。
1人で行き詰まったときに、言葉でも行動でも人でも試合でも、ヒントになる出会いが、あるといいよね。
「スクールレッスンの難しさ」
まず最初にはっきり言ってほとんどのスクールは上達しないでしょう。
スクールに行って上達するのは100人の内3人です。
上記を満たす条件としては
他のスポーツで全国クラスまで到達した経験あり
(メンタル、根性、体力がある)
見た物をそのまま表現出来る目と身体運動感覚を持っている
(ほぼプロレベルで)
テニス知能が高い(思考力、分析力が高い)
この条件を満たす方は貴方の回りにはいらっしゃいますか?
これこそまさに3%でしょう。