理事長の部屋に寄せられた声を列挙する。
- 考えすぎです!
- かわいそう
- テニスは好きな人とやらないと
- ガマンして続けるしかない
- みんな通る道
- ご意見ごもっともです
- よく頑張りましたね
- 自分にはそんな出来ない
- 激しいっすねー
- 誰もそこまで追求してない
- ストロークだけ出来ればテニスは出来るんですよー
- 細分化するのをやめてみるのは?
それ。
細分化するのをやめてみる。
昔、高野進さんが、ボールを思いっきり前に回して地面に落とすと勝手に前に進むだろうあの感じだ、と言った時には頭の中で一気にイメージが膨らんだ。要点をつかんでいる人の説明はいつも端的で直球だ。
今季の反省点。
肩が回らないのにボールを投げても意味がなかったし、インパクトの瞬間だけを気にしていても腰が回らなくなる。腰が回らないから、腕も振れなくなる。
大切なのは一連の動作の中でボールを飛ばすという行為なわけで、それを走りながらやるのだから、あれこれ細分化して考えることにメリットはない。
人間はいくつも意識しながら動くことはできない。たった2点、例えば地面についている足と、腕の動きを意識して連携させるだけでも結構できる。
タイミングがズレて、全くラケットに当たらない時期もあったが、それで良かったと思っている。
肩が回らなかったのは、回ってしまえば、考えすぎの頑張りすぎだったな、と思う。
肩が回らなくて悩んでいる人がいたら、大いに悩むべし、と思う。
今年できなかったら諦めようと思っていたので、回って良かった。
誰も教えてくれないんだから、自分で乗り越えるしかない。
どうすれば肩が回るようになるんですか? と、聞かれることがあるが、もったいないから秘密である。
自分で苦労して掴むしかない。
あれこれ考えてる時間があれば試合に出るなりラケット振るなり、したほうがいいと思う。
結果が出て嬉しい。
もう細かいこと考えるの、やめる。
細かいことは忘れたし、やっと楽しめる。
1年続けて、私もそう、思えるようになった。
去年の今頃は何をしていたかなと振り返ったが、地方で団体戦やってましたね。